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ユーザーレポート10
安全・環境部マネージャー 宮木隆 様
東レ・カーボンマジック株式会社様は長年のレーシングカー開発で培った軽量化設計技術とCFRP成形加工技術を駆使して、あらゆる工業製品のパフォーマンス向上に貢献されています。その分野は自動車・バイクをはじめ、航空・宇宙・ドローン、鉄道、産業機器、医療、スポーツ等、様々な分野に及びます。
この度、同社の製造工程にアネスト岩田の「コンプレッサー設備」を導入していただきました。なぜA&Cサービスを選んでいただいたのか、その経緯をお伺いしました。
工場外観(同社HPより引用)
宮木マネージャー:当社の強みは「一気通貫力」にあります。お客様のニーズに応えた企画・計画に始まり、設計や解析を経て、試作そして評価に至り試行錯誤や幾度かの改良を加えたのち、製品化を実現。そして安定的な量産を続けるための品質保証体制を確立。当社では、これら一連の工程を一気通貫的に推進し、創造的で高性能な製品開発を迅速に完結することを目指しています。また、これらを実現するための体制として「日本で迅速に開発」、そして「タイで効率的な量産」という大きな流れでお客様に貢献しております。
ちなみに私は、当社の母体となった会社((株)童夢)でレーシングカーや試作車などの開発製造に携わってきました。入社当時、大きな組織ではなかった事もあり、開発試験、車両組立、外注管理や設備導入等々、幅広く経験する事ができ、現在の業務に活かしています。
FIA-F4(F1を目指す若手ドライバーの登竜門ワンメイクレース)レーシングマシーン「MCS4-24」
オール樹脂のコンセプトEVカー「ItoP(アイトップ)」
宮木マネージャー:CFRPの成形方法には「オートクレーブ(圧力容器)成形」が用いられます。工場全体への圧空の供給と、オートクレーブに加圧する用途でコンプレッサーが用いられます。当初からアネスト岩田のコンプレッサーを使用していたのですが、老朽化のため更新を検討したいたところに、同社が日本自動車レース工業会に加盟しているご縁で、御社からの購入を勧められた事がきっかけです。
今回の設備案件でも電力測定や設置工事、配管工事など様々なご提案をいただき適切に対応いただきました。まだまだ御社との付き合いは短いですが、これからの対応を大いに期待しております。
壮観のオートクレーブ設備
アネスト岩田製LRS-220BとLRS-370Bでオートクレーブへの加圧等を行う
排熱ダクトとメイン配管への繋ぎ込みも当社にて施工