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空圧機器とコンプレッサの吐出空気量

今回はスプレーガンの使用空気量とコンプレッサの吐出空気量の関係について取り上げてみました。
エア工具などにも応用できますので機種選定にお役立てください。

  • Q1

    吐出空気量97L/minのコンプレッサをもっています。空気使用量130L/minのスプレーガンを購入したいのですが、このコンプレッサで使用できますか?

  • A

    使い方にもよりますが、通常の使用であればお手持ちのコンプレッサで使えます。ただし吐出空気量が不足しているのは事実ですから、次の点に注意してください。

    ① 連続して吹き続けた場合は空気タンク内の圧力が低下するかもしれないので、圧力を確認する。
    ② 吹き付け圧力を高くし過ぎないようにする。

    ところで、使用空気量が吐出空気量より多くても使えるなんて、ちょっと不思議に思いませんか。そのわけは...。
    空気タンクにはコンプレッサの最高使用圧力での圧縮空気を溜めておくことができます。たとえば、コンプレッサの最高使用圧力が0.7MPa(メガパスカル)、タンク容量が60Lの場合を考えてみましょう。
    大気圧はおよそ0.1MPa(760mmHg=101324.72Paで、メガは10の6乗)ですから、0.7MPaは7倍。60L×7では標準空気420L相当量の圧縮空気が溜められるわけです。このタンク内圧力が0.4MPaに低下するまでには、タンク容量の3倍にあたる180Lの空気を使用できることになります。

    空圧機器とコンプレッサの吐出空気量 作業員

    つまり、断続使用であれば、一時的に使用量が多くてもタンク内に溜めた空気を使うことによって通常の使用は可能となります。
    質問の例では、使用量に対して吐出量が約75%なので、吹き付け停止時間が25%以上あれば使うことができます。

    たとえば、タンク容量60L、最高使用圧力0.7MPaなら、420Lの標準空気が溜められます。

  • Q2

    スプレーガンの空気量によって、どれくらいのコンプレッサの馬力(出力)を選定したらよいか、教えてください

  • A

    一般的には使用空気量と同等以上の吐出空気量があれば問題ありませんが、できれば10%ほど余裕をみてください。ただし、高圧で吹き付けたりすることがある場合は、吐出空気量に十分な余裕のある馬力(出力)を選定する必要があります。

    なお、小形スプレーガンの使用空気量は、標準的な吹き付け圧力0.3MPaの場合を示しています。吹き付け圧力が高いと、当然空気使用量も多くなるので、使用中に圧力が下がって仕上がり状態が違ってくることがあります。安定した空気圧力で吹き付けるためには、余裕のある空気量と、減圧弁を介して使用されることをおすすめします。

    図 吹き付け圧力と使用空気量の関係(めやす)

    空圧機器とコンプレッサの吐出空気量 吹き付け圧力と使用空気量の関係

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